群馬LOVE ONSEN ONSENの魅力、再発見!

日本が世界に誇る
「温泉文化」を
ユネスコ無形文化遺産へ!

湯に浸かり、日常から離れて豊かな自然に囲まれて心も体も癒やされる・・・

雰囲気のある温泉旅館で女将のおもてなしを受け、
地元の食材を使った料理に舌鼓を打ち、浴衣を着て温泉街を巡る・・・

日常から解き放たれ、お湯に浸かり、そのぬくもりと浮遊感の中で
自分自身と向き合うひとときは、まさに「いのちの洗濯」。

心にたまった汚れや曇りを流し、英気を養う。
そしてまた、日常に戻っていく・・・

「温泉文化」は、世界に誇る日本固有の文化です。

その「温泉文化」を将来にわたり守り、継承するために、
ユネスコ無形文化遺産登録を目指しています。

群馬県温泉マップ

ユネスコ
無形文化遺産
とは?

ユネスコ無形文化遺産は、国際条約に基づいて文化遺産を守る枠組みのひとつです。「世界遺産」が建築物など「有形」の文化財を対象とするのに対して、「無形文化遺産」は「無形」の文化財、たとえば伝承・芸能・社会的慣習・儀式・祭礼・伝統工芸技術、そして自然及び万物に関する知識及び慣習などを対象とします。日本ではこれまで「能楽」「歌舞伎」「人形浄瑠璃文楽」「雅楽」「和食」「和紙」などが無形文化遺産に登録されています。

温泉王国ぐんま
温泉文化を堪能する

群馬県の温泉地数は約100か所(環境省 令和4年度温泉利用状況より)。山岳・高原・渓谷など変化に富む自然の中で湧き出し、その地域で育まれてきた温泉はひとつひとつ個性的です。豊富な湯量、多彩な泉質。群馬県は日本有数の「温泉王国」。代表的な7つの温泉地から、「浸かる」「想う」「楽しむ」、3つの切り口でそれぞれの「温泉文化」を紹介します。温泉文化を知ることで、温泉の魅力を再発見しませんか。

  • つかる
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    温泉に浸かることで、
    心と体をあたため
    癒やしてきた歴史を
    体感する

  • おもう
    おもう

    温泉の歴史や伝承にふれ、
    温泉に対する人びとの
    想いを辿る

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    湯治・保養・
    観光などから生まれ、
    形成されてきた文化を
    堪能する

草津温泉

湯畑を中心に形成された
温泉街の歴史を楽しむ。

「天下の名湯」とも称される理由のひとつは豊富な湯量。草津温泉のシンボル「湯畑」などから湧きだす自然湧出量は毎分約32,300Lと日本一。さらに量だけでなく皮膚病などに効能があるとされる強酸性の泉質も特色。「泉質主義」をかかげ、高温の源泉を薄めず、自然冷却によって泉質を維持しています。草津温泉独自の温泉文化として、木の板(湯もみ板)で温泉をかき回し、湯温を下げる「湯もみ」が行われてきました。その様子は、「熱乃湯」にて「湯もみと踊り」ショーとして毎日披露されています。

草津温泉 湯畑
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    白根山の麓、標高1,100〜1,200mの高地に広がる温泉街。強酸性の湯の自然湧出量は毎分約32,300L。世界的にも有数の酸性度で、pH2.0程度(1.7〜2.2)と極めて高く、殺菌効果や美肌効果などに優れると言われます。江戸時代より続く「湯守」の文化が今なお継承されていて、専属で湯を管理する「湯守」がいるお宿もある。季節や天候による温度差をなくし、なるべく同じ温度で湯を楽しんでもらうため、1日に何回も温度チェックを実施しています。

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    『時間湯のラッパが午前六時を吹くよ。』で始まる草津という題の詩を残した詩人・高村光太郎は、一人または夫人を伴い何度も草津を訪れました。その碑は湯畑近くの白根神社に残されています。また、大正・昭和と歌人・精神科医として活躍した斎藤茂吉も草津温泉を愛した一人です。西の河原公園にある石碑には「いづこにも湯が噴きいでてながれゐる谷間を行けば身はあたたかし」の碑文が刻まれています。

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    温泉街の中心に広がる「湯畑」は草津温泉のシンボル。中核的な源泉として毎分約4,000Lの温泉を湧出しています。湯畑の中の「湯樋」は、高温の源泉を冷まして湯宿などに送るため、また「湯の花」を採取するため。湯の花の採取は江戸時代から続く風習です。ロータリー状に整備されたひょうたん型のデザイン監修は芸術家・岡本太郎によるもの。湯畑を囲む遊歩道には「足湯」や「手洗乃湯」などの施設。夜間のライトアップも幻想的です。

草津温泉観光協会サイトへ

伊香保温泉

伊香保の歴史とともに
歩みつづけてきた石段街。

『万葉集』や『古今和歌集』などに「いかほ」の名が詠まれた湯の町、伊香保。450年の歴史をもつ石段街の佇まい。365段の石段の両脇に旅館・土産店・遊技場などが軒を連ね、独特の温泉情緒を醸し出します。また、県内で唯一お座敷遊びなどの芸鼓文化が体験できます。昔から親しまれた茶褐色の「黄金(こがね)の湯」、近年になって使われるようになった無色透明の「白銀(しろがね)の湯」、2種類の源泉があります。

伊香保温泉 石段街
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    鉄分を多く含む硫酸塩泉の「黄金の湯」とメタケイ酸を多く含む単純温泉の「白銀の湯」。茶褐色の黄金の湯は体を芯から温め、血行を促すと言われ、「子宝の湯」として、また湯治の湯として親しまれてきました。一方、白銀の湯は無色透明で刺激が少なく老若男女に愛されています。黄金の湯は、石段街の上の源泉近くに「伊香保露天風呂」、石段の途中に共同浴場「石段の湯」があり、源泉の近くには黄金の湯を味わえる唯一の飲泉所もあります。

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    明治以降、外国人も伊香保温泉に訪れるようになり、伊香保御用邸やハワイ王国公使別邸などもつくられました。文人の訪問も多く、夏目漱石、萩原朔太郎、田山花袋、若山牧水などが訪れています。徳冨蘆花は伊香保を愛し、明治33年(1900)に発表した小説『不如帰(ほととぎす)』の舞台に伊香保を選びました。定宿としていた旅館の離れが移築・復元され、「徳冨蘆花記念文学館」として公開されています。竹久夢二は大正8年(1919)に来訪、以来たびたび伊香保を訪れました。温泉街に夢二の絵画・さし絵などを収蔵・展示する「竹久夢二伊香保記念館」があります。

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    伊香保温泉の石段街は戦国時代に形成された日本初の計画的な温泉都市の名残。「長篠の戦い」で破れた武田勝頼が傷兵の療養所とするため、傾斜地を利用して源泉から効率よく温泉を分配するためにつくらせたのが始まりです。温泉所有者の「大屋」へ石段の途中から引湯していた「小間口」は今も現役。江戸時代半ばに「大屋12軒」が十二支の順で名主を務める制度へ。石段に「大屋12軒」を示す十二支のレリーフが埋め込まれています。

渋川伊香保温泉観光協会サイトへ

みなかみ18

町村合併で生まれた「18湯」。
贅沢な湯めぐり。

谷川岳、三国山の麓、利根川上流部に展開する多彩な湯どころ。「関東の水がめ」と称される自然豊かなところです。2005年、3町村が合併して「みなかみ町」が誕生。これにより「水上温泉郷」「月夜野・上牧温泉郷」「猿ヶ京三国温泉郷」を有する、温泉地(宿泊施設のある温泉)最多の温泉町となりました。上越線の開通により大きな発展を遂げた歴史があり、群馬の温泉では珍しく、非火山性温泉(地下の高圧や熱源によって熱を持つ)としても知られています。

みなかみ18湯
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    川古温泉は湯治場として「川古のみやげは一つ杖を捨て」とうたわれました。源泉の温度は約40度。加温することなく、「持続浴」「微温浴」などと呼ばれ、リウマチなどに効能があるとされる、ぬるめの湯に長時間浸かる入浴法が今も続けられています。上牧温泉は利根川のほとり。谷川岳の雪解け水が地中で温められ、17年かけて湧き出ると言われます。昔から「化粧の湯」「仕上げの湯」と呼ばれ、保温保湿にすぐれた美肌効果のある温泉として親しまれてきました。上の原温泉は湯上がりに肌がすべすべになる「美肌の湯」と言われ、周囲を白樺で囲まれた、プールのような開放的な露天風呂が特色です。その他多様な源泉や温泉地があります。

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    利根川源流に位置するみなかみ町の豊かで貴重な自然と温泉地は、古くから登山やスキーを楽しむ人々に、現在はウォーターアクティビティを楽しむ人々も加わり、共に愛されてきました。「みなかみ町」の町名は若山牧水が記した「みなかみ紀行」に由来しています。利根川の源流「河の水上」に愛着を感じ、この地を訪れた牧水と同じように、みなかみ18湯は多種多様な泉質を育む大自然に誇りを持ち、そして守り続けています。

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    たった一軒の宿で源泉と温泉地の看板を守っている所から、複数の宿で形成される温泉地まで、「みなかみ18湯」を巡るだけで、多様な温泉文化に触れることができます。渓流沿いの大露天風呂で有名な秘湯の宝川温泉、アーチ型の窓が特徴的な鹿鳴館風の木造建築の大浴場で有名な法師温泉、ダム建設に伴い赤谷湖を見下ろす場所へ温泉街を移した猿ヶ京温泉などがあります。

みなかみ町観光協会サイトへ

四万温泉

上毛かるた
「世のちり洗う四万温泉」。

吾妻川の支流、清流・四万川に沿って形成する温泉街。奥から日向見・ゆずりは・新湯(あらゆ)・山口・温泉口の5つの地区が南北約4kmにわたって細長く連なります。四万温泉の名前の由来は「四万の病を癒す霊泉」とされ、古くから湯治場として栄えてきました。昭和29年(1954)、記念すべき国民保養温泉地第1号に指定されています。5つの地区で風情が異なり、地区によって飲食店や遊技場などが通りに並び、昭和レトロな雰囲気が味わえます。

四万温泉
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    四万温泉の名前は、「四万の病を治す霊泉を授ける」との神託に由来すると言われています。また、上毛かるたのフレーズは、江戸時代の群馬初の総合地理書「上野国志」の「四万温泉記」に「世俗のちりに汚れた心を洗い清めて癒すことができる」との記述が元となっていると言われ、四万の清流をはじめとした自然と温泉とで古くから長く湯治場として親しまれた歴史があります。

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    温泉信仰の名残「湯立(ゆだて)」。湯立とは、神前で湯を沸かし、巫女・神職などがその熱湯に笹の湯を浸して、自分の身や参詣人にふりかける神事。四万温泉の「湯立祭」は1月大寒の日、「御夢想の湯」の前で開催される恒例行事。大釜で温泉の湯を焚き、祝詞を奏上したあと、湯立の湯を周囲に振りかけることで温泉の恵みに感謝し、温泉街の安寧と人々の無病息災を祈ります。

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    四万温泉は四万川の上流部に位置し、山に囲まれ、奥四万湖及びその周辺にある森や滝、清流の織りなす自然を味わうことができます。また、「落合通り」「桐の木平商店街」などでは飲食店や遊技場など、昭和レトロな雰囲気が味わえます。その他、四万温泉の温泉水で鰻を蒸し上げる「湯蒸し鰻重」が味わえたり、夏の夜におのおのちょうちんを持って温泉街を歩く「ちょうちんウォーク」も体験できます。

四万温泉協会サイトへ

万座温泉

絶景や星空で
心も癒やされる高地温泉。

長野県に接し、緑に囲まれた上信越高原国立公園内の草津白根山山麓、標高約1,800mの大自然の中に展開する高山温泉地で、一年を通じて訪れることができる温泉地としては日本最高峰を誇っています(冬季一部のルートは通行止めになるので注意)。源泉の多くは硫黄泉で約80度の高温かつ1日約540万Lの豊富な湯量を誇ります。春は残雪と新緑、夏は避暑、秋は紅葉、冬はスキーと、一年を通じて自然と遊ぶことができます。

万座温泉
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    草津白根山の山頂近く、標高約1,800mの高地にあり、主な泉質「酸性硫黄泉」の硫黄成分は日本一といわれる含有量。白濁(黄濁)した湯で強い殺菌力が期待でき、古くから万病に効くと言われてきました。熊四郎岩窟(くましろうがんくつ)の出土品から5,000年以上前の先史時代から温泉の利用があったとも言われています。

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    軽井沢の奥座敷として古くから多くの人が湯治に訪れてきた歴史があります。万座温泉から北側へ向かって登る崖の中腹にある天然の洞窟で嬬恋村史跡でもある熊四郎岩窟は、弥生式土器が発見され、弥生時代に人が住んでいた形跡として伝えられています。この洞窟が万座温泉最初の宿との謂れもあり、そんな万座温泉の古代ロマンに想いを馳せてのご入浴もお楽しみください。

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    標高約1,800mならではの体験として、季節によって早朝などに現れる雲海を見下ろす露天風呂は絶景。「空吹」や浅間山、本白根山などを望む露天風呂もあります。また、万座温泉の湯花を使った入浴剤「バスボム」作り体験では、異なる3種の源泉から好きな湯花を選んで、嬬恋村の間伐材(ヒノキなど)から採ったオリジナルアロマを使い制作できます。ご自宅でヒノキ風呂の万座温泉を再現できる、オリジナルのお土産作りで旅の思い出を彩ってみては?

嬬恋村観光協会サイトへ

磯部温泉

「温泉マーク」の発祥地。

信越本線磯部駅近く、碓氷川河畔に広がる温泉街。古くから中山道を往来する旅人や湯治客などに親しまれ、「温泉マーク」の発祥地としても知られます。温泉水を練り込んだ生地を焼き上げた「磯部せんべい」や塩分濃度が高い磯部温泉の特色を活かした「砂塩風呂」が有名です。秋間梅林や群馬サファリパーク、碓氷峠鉄道文化むらやめがね橋、妙義山へのベースキャンプとしても利用できます。

磯部温泉
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    泉質は塩化物泉(塩化物・炭酸水素塩泉)。無色透明の源泉は塩分濃度が高く、保湿性に富み、肌をすべすべにしてしっとり感が持続することから「美肌の湯」と言われています。愛妻橋の南側に市営の日帰り入浴施設「恵みの湯」があり、温泉に加えて「砂塩風呂」も楽しめます。砂塩風呂は、塩分濃度が高い磯部温泉の特色を生かし、ミネラルを含む塩と白い砂をブレンドした「砂塩」を体にかぶせるもので、発汗と血行を促進し、新陳代謝を活発にする効果が期待できます。

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    磯部温泉は温泉マークの発祥地。地元の土地争いを巡る万治4年(1661)の評決文の絵図に、湯気の出ている記号(温泉マーク)があるのを1981年研究者が発見。専門家の鑑定によって、史料に残る日本最初の温泉マークとして認定。世界に発信されている日本の温泉マークは江戸時代前期に生まれていたことが明らかになったのです。

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    温泉水を使った「磯部せんべい」が名物。温泉水に含まれる炭酸や塩分を生かした、いわゆる「炭酸せんべい」は有馬温泉など全国の温泉地にありますが、磯部せんべいが最も早いとされています。磯部せんべい(炭酸せんべい)は、温泉に含まれる炭酸などのガス系物質が生地に空気を含ませ、独特のサクサク感を生み出すもので、炭酸成分の含有量が全国屈指といわれる磯部温泉の特色を生かした特産品となっています。

磯部観光温泉旅館共同組合サイトへ

老神温泉

神々の争い。
想いを捧げる大蛇まつり。

片品川がつくった深い渓谷「片品渓谷」に沿って温泉街が広がります。「赤城山の神様の化身・大蛇が矢傷を癒やした」という開湯伝説があり、傷を癒やして美肌をもたらす温泉として親しまれています。毎年5月、伝説にちなみ、温泉街を大蛇みこしが練り歩き、赤城山の神様に感謝を捧げる「大蛇まつり」を開催。尾瀬や日光への観光の拠点としても利用されています。

老神温泉
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    源泉は8つ。泉質は単純温泉及びアルカリ性単純温泉、単純硫黄温泉。無色透明のやわらかな湯で、赤城山の神・大蛇の傷を癒やしたように皮膚病に効果があり、とくにアルカリ性単純温泉は美肌効果もあると言われ、せっけんのように肌の汚れや古い角質を落として、なめらかな肌へ導くとされています。13軒の湯宿に加え、日帰り専用の湯もあります。

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    老神温泉の開湯伝説は赤城山の神(大蛇)と二荒山(日光男体山)の神(大ムカデ)との争い。二荒山の神によって矢を射られた赤城山の神がこの地まで後退し、矢を引き抜いて地面に立てた場所から湯が湧き、傷を癒やして逆襲したというお話。5月上旬、開湯伝説にちなみ、赤城山の神に感謝を捧げる「大蛇まつり」が開催されます。

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    老神温泉の風物詩は「朝市」。4月中旬から11月中旬にかけて、毎朝6時から7時30分まで、地元の人たちによって野菜・山菜・手作りの漬物や味噌などを売る露店が温泉街の「大蛇みこし展示館」の前などに並びます。また、「東洋のナイアガラ」と称される「吹割の滝」や尾瀬・日光などへの観光の拠点としてにぎわいます。

老神温泉観光協会サイトへ